雷雨、のち…とりあえず走り続ける Rock 'n' Roll band
未明、
雨が降っていた
朝早くから外食をする予定だったのに
これでは...
外食
といっても、夜明けからだろうが、未明だろうが開いている牛丼屋で
飯を喰う訳ではない
夜が明ける時間...
未だ明るくならぬ空には
雷が光り、轟き
バケツをひっくり返したような
そんな雨が庭を叩く
オレらは、何のために走り続けたのか
考えてもわからないので
とりあえず Rock 'n' Roll だ
山道に揺られ、転がってみるのだ
メンバーは
強烈な晴れ男と、晴れ女達の集まりである
天気予報士がどー云おうと
天気図が白っぽくても
まだ旅は始まったばかりだ!
斯くして空は雨を落とすのを止め
晴天となりつつある
林道を走り、道に揺られ車止めまで
そこで料理を作る
できれば河原まで歩き、足を清流に入れ、
焚き火をし、火照った身体を木陰で涼ませる筈であったが
渓流は上流域まで水嵩が増している
景色の良い、風裏の谿道で
朝飯を作る
ラムの肩ロースは岩塩で味付けされ
煙を纏ってさらに美味くなる
ご飯も炊けた
仙台牛のロースを照り焼きにして
(もちろんミディアム)
おん ざ らいす
二杯目は
地鶏のももを照り焼きにして...
汁物は鶏手羽と野菜たっぷりのポトフ
あぁ
ハライッパイだ
おれら、こんなトコまで来て
なにしてんだろ?
考えてもわからないので
こうしてココへ来たんだ、だから...
とりあえず、
とりあえず
走り続ける Rock 'n' Roll band
Oh! Yeah!