春を待つ空気



手紙の木

今年の雪は
少ない、少ないと云われたが
先週、思いがけぬ程に降った...


しかし、其れとてまた
すぐに溶けゆき、

春が近い...と

澄みながらも、キンと張った感が薄れいでゆく この庭の空気が、
ボクの皮ジャンを通して感じさせてくれているようだ...


春を待つ空気は
ボクの<釣りの虫>を揺り起すに充分な
そんな匂いを持っている

昨シーズン、あまりに足を運べずにいた。
其れを埋め合わせるかのように
ボクは溪へと通う

そんな気がしてならない

きっと、初日から禁漁まで
日々、ひねもす...

充実した時間を過ごせる



そんな気がしてならない...