闇 照らす夜に 其ノ参




この日はいくらでも渓流魚が釣れた

焚火で焼いて喰らうには大きすぎるイワナ数本と
かぶりつくに最適な大きさのヤマメ数本を魚籠に入れる

ルアー釣りに転向してからというモノ、
普段、活かし魚籠やネットを携帯しないので
なかなか昔、餌釣りをしていた感覚がよみがえらず...

重い魚籠を腰に提げながらリリースを繰り返し、
繰り返す。



つい一昨日までは

満足度数に達するに短い時間で充分

と、思っていたのだが
釣り人の性とでも云うのか
一日釣ってもいても、
どれだけ魚を釣り上げても

飽くコトは無かった...

短時間での満足度の持続
そんなトコかもしれぬ