懐古Ⅱ

渓流釣りを始めて間もない頃

時間さえ空けば、師匠と呼んだ人と
釣りをし、キャンプした

最初は車の側にテントを張り、テーブルと椅子を置いただけの
簡易キャンプだった


それは、その行為だけでとても楽しかったし
新鮮だった

焚き木を集め、獲物を焼いて喰らい
酒を酌み交わしては、色々な話をした

どの事柄も記憶の中で鮮やかに蘇る


しかし、人間というものは 欲や好奇心 が旺盛な生き物である

同じ所で何度か回数を重ねると
行った事のない場所で
と、思いたつ

未だ見ぬ風景に憧れ、未知の渓に棲み暮らす渓魚に出会いたい

そして、それを実行に移すための道具を探し、買い求め
自分のスタイルを、経験の中から作り上げてゆく
ノウハウ本なぞには目もくれず、我が道を行く

ただただ、欲求の赴くままに身を任せていた




つぅ びぃ混父授乳...