懐古Ⅲ
渓流の完全遡行にソレは欠かせなかった
ウエィダーでは深みにハマった時に足が浮いてしまいキケン
冷たいのを我慢すればイイだけの話である
通気性もソコソコ
濡れてしまっても純毛が毛羽立っているので
直接肌にまとわりつくこともないので、以外に温かい
そう教えてくれた師匠に習い
二人、ニッカポッカで山に分け入り、渓流を遡る
師匠と呼んだ人は、ほとんど釣りというものを教えてはくれなかった
聞けば答えてくれたのだが
それでも教えてくれたのは基本だけであった
楽しく、それでいて身に付く釣りは 自分で感じて考えろ
が、教えである
焚火の種類は時と場合によって様々に変化していた
魔術師のように火を操っていた
ボクの釣りの原点はココであるのだろう
今年
盆休をずらして、師匠のいる愛媛に行こうと思っている
きっと相変わらずなんだろう