尾根からの眺望

渓流に行ってみると
結構な降雨量があったと思うのだが
平水よりも水量が乏しい

やはり積雪が少なかったのが原因であろう

魚達のチェイスも少なく
ここぞというポイントで2尾釣るも
ボクの好きな「瀬」では反応が無い

長年渓流に半端な数ではない足を運んでいると
その日の釣果がある程度見えてくる
今回も予測はできていて、次の遊びの準備もしてきてある


尾根 : 山の峰と峰とを結んで高く連なる所。

以前から二口峠の尾根から、再眺望したかった
二口峠は宮城県秋保温泉から、山形の山寺まで続く峠道である

山形側は県境まで舗装道となっているが
10年ほど前から宮城県側は峠道の補修工事をやっていない

ゆえに、雪や雨の浸食が激しく
標高500mあたりから通行止めで
あの美しい眺望は拝めない

2年前に、スノートレッキングで800m付近まで登ったが
日帰りでは時間が足らず、尾根までは行けなかった

今回、じねり号には山バイクが搭載してある
コレにまたがり、つづら折りの峠道を走る

通行止めの手前に、湧水がある
バイクを止めて、ペットボトルに詰め、ザックに詰め込む
さあ、走ろう
ちょっとの距離だけれども
今日は快晴だ

通行止め?
そんなもん、ボクとバイクには関係ないのである




:湧水
:ココより通行止め
:展望所
黒●:尾根−県境

標高500mから1025mまで
一気に登る
が、
思ったよりも峠道の浸食は激しい
あちらこちらに1メートルほどの深さで削り取られている道...

バイクはちぃこく、軽いので
難なくパスして高度を稼ぐ

稜線に出たところで県境のゲート
山歩きの人と会う。
4時間、山形側から歩いてきたそうだ

帰り道で仙台まで見渡せる崖の上に立つ
左右は磐司岩で有名な崖がそびえ立ち
その合間からの眺めは、大小の山々が埋めつくす

奥羽山脈は雄大に連なり、ボクの視界を蔽い圧巻する

人の感動は同じものに限り、感動が褪せてゆくというが
随分と前に眺めた時よりも素晴しく映ったのは何故だろう

感慨の溜息と声が入り混じる

カメラが手元にないので
心に焼き付け、下山する

飲みきった容器に湧水を注ぎ足して街へ帰るには
ちょっとせつない