サクラとキケマン
秋保の道沿いや山々に
サクラが咲き誇る
時を同じくして
山野草もひっそりと咲く
キケマン
秋保ガラス工房の鍋ちゃんは
ガラス器を作る傍ら
歩いて数歩のトコロで釣りをし
奥さんのクミコさんは山野草を摘む
山野草の事なら何でも知っている
この黄色い花がキケマンということも
折って鼻を近づけると
何とも云えぬ匂いがすることも
そして、このキケマンはクサイのだ
奥さんはクサイクサイと云いつつも
臭いを嗅ぐ
どうも、クサイのが好きらしい
ホラ、嗅いでみてください
クサイでしょ?
ねぇ、クサイですよね
ホラ、あなたも嗅ぎなさい
どうです?
クサイですか?
あぁ、
鍋ちゃんは、いったいどれくらい
キケマンの匂いを嗅がされたのだろう?
上品で、綺麗な顔立ちで
人柄が良くて、優しくて
ボクに朝ごはんをご馳走してくれて
美味しい珈琲と、手作りのお菓子を食べさせてくれる
なのに
クサイモノ好きだ^^