好物
ボクの果物の中での大好物は
柿
である。
ガキの頃は、よく他人ン家の
たわわのを勝手に喰っていた
硬いのも、柔らかい甘柿も
渋抜きしたのも、干したのも大好物である
何処にでもある
いかにも、にっぽん的な果物。
あの、パリッと云う歯応えにほんのりした甘味と渋み
グシュッと潰れる瑞々しさに、増した甘味
焼酎やブランデーの効力で
渋が抜けて、甘味が取り残された旨さも
干されて糖度がグンと上がり
口の中で徐々に解れ、拡散してゆく濃厚な甘味も
家の隣の、空き家になった庭に
大きな柿の木があり
その渋柿を毎年もいでいたが
駐車場の更地になっちまって
木も切られてしまった
今年、
眼を付けているのは
秋保の渋柿...
近いうち
ちょっとだけもらいに行こう