ハーブ畑の仁義無き抗争
そろそろ発芽して育ってきた苗を移植しなければならない。
その前の仕事は草刈りと土起しだ。
コレが重労働で、かなり腰にこたえる。
1日で終わらないと次週に持ち越しだが、
その時にはもう、雑草がボウボウ…
ハーブって雑草みたいなモン
と、いわれてやり始めたが、そうではないのだ。
水やり・雑草刈り・風除け・温室の出し入れ・害虫駆除、これは無農薬の為、1匹ずつ手で潰さねばならない。
と、かなり手間隙がかかる。
ただ、カモミールだけは 雑草みたいなモン である。
可憐な小菊の様な、マーガレットを小さくした花を咲かすのだが、
土が合ったのか物凄い繁殖力で、いたるところに勢力を伸ばしている。
去年は セイタカアワダチ組 ・ たんぽぽ組との花粉抗争で勝利し続け
シマ を拡大し、シノギを増やし、数にモノをイワして
草刈り機を導入した本体をも、その勢力で翻弄する。
仕方なく対策本部は 根っこ引き抜き燃やしてしまえ作戦 に打って出たのだが、
地下組織の 根っこ部隊 は暗躍し続け、翌年さらに勢力を伸ばすのだった。
今年もカモミール組は、新しくやり手の若頭を導入との情報を対策部隊本部は入手。
只今、泳がして探りを入れ、根絶やしにする作戦を練っているが、
これを敏感に察知したやり手の若頭は
【宣言無しの開花種蒔き強行】を発令!
本部長の釣り好きを計算しての 満開 である。
さあ、本部長。太っちょヤマメ釣りを取るか?畑を取るか!