同級生
何処からか店を営んでいる事を知ったのか...
私は色々な方面で検索の網に掛かるようだ
30数年ぶりで再開した顔ぶれを見ると、変わったのもいれば 変わらないのもいる
それぞれ、とてもイイ顔になっていた
子供の頃から あまり群れる事をしなかった私は友達が少ないと思っていた
しかし、『つねちゃん!』と、久方ぶりに名前に ちゃん付け されると
あの頃の記憶が蘇り
あぁ、よく遊んだなと懐かしむ
憧れだった 頭のいい子
世話をやいてもらった 姉貴分の子
にぎやかだった おちゃらけの明るい子
寡黙な おとなしい子
ムードメーカーだった 心の広い子
ボクはあの頃、どんな子供だったのでしょうか?
独り立ちし、開業した27歳の時
友達には一切告知しなかった
知り合いの助けを借りるには、かなりの遠慮があったし
裸一貫でどこまで?
という自分に課せるものがあったから
二年前にこの店に移った時もそうだった
しかし、この歳になって
ハナタレの称号を持っていた頃の友人に逢うと
それは 間違いだと気付いた
いいものだ...
とってもいいものだ