どんと祭

正月の松飾りや、前年に買った御札、御守り等を
1月14日に神社で焼く
どんと祭
火は夕刻に神主によって入れられ
翌日の朝まで燃えている

バイトも含め、スタッフ全員で
仕事を終えた夜更けに御参りする

午前1時過ぎると 参拝客も少なくなり
出店も店仕舞いに取り掛かる




今年は暖かい...
例年なら、吹き荒ぶ北風が 裸詣りの人を凍えさすのだが...



・・・この火に見入っていると昔を思い出す・・・

以前、ボクが大店に勤めていた頃
裸詣りがしたくて、親方に掛け合ったことがあった

3年でいい所を その店にいる間の4年続けた
その時期はどの年も寒かった

町内会の旅館で熱い風呂に皆で浸かり
上りに井戸水をかぶり、身を引き締め
通常は パッチ という短パンのようなものを履く
最初の一年はパッチだったが、二年目からは 褌を締める

塩を舐め、枡で御神酒を煽り 身を清め
三角に折り畳んだ紙を咥える
寒さで歯が鳴らないための咥え紙である

提灯と手鐘を持ち八幡様まで無言で歩くのだが
雪駄と白足袋を通し、地の冷たさが腰にまで響いてくる

境内の階段を駆け上がる時
十戒の様に 人の波が左右に割れる

あの頃は若かった
火を3度回り、境内を3度回る
咥えていた紙は何枚目だったか...
最後にとっておいた 五円玉入りの紙を賽銭箱に入れ
裸詣りは終わる

迎えの車に乗ってゆく人を横目で見ながら
店まで帰るのだが
帰り道は言葉を発しても良いのだ
甘酒を口にしても良いのだ
さぶい〜
と云いながら、綺麗なオネイサンに抱きついても
この日は許されるのだ
いや、そんな気がしてただけだったのかもしれない

凍えて帰ってきたら、即座に風呂屋に行く
が、銭湯ではない
銭湯の湯は、冷え切った肌にはあまりにも熱すぎるので

サウナの水風呂が丁度良かったりする
水風呂の暖かさに慣れたら
徐々に湯温の熱い風呂へと...
最後はサウナで温まる



火にあたって、そんな事を薄ぼんやりと思い出し
参拝し、メインの夜店に皆で群がる

大阪焼きや、お好み焼きを食べながら
射的 で遊ぶ

この日の一番の盛り上がりだった

来年あたり、また裸詣りを!?
ミチヅレ求ム!


さて、ボクはどこでしょう?
ヒント
①いっちゃんナマイキそうなヤツ
②いっちゃんイケメン(方向性が違うけど...)