月日

忌々しい震災発端日から2年。
復興と云う着実性のある日々は気の遠くなる程あやふやなモノにも思えてくるが、
しっかりと継続している。
忘れられない程の事ではあるが、人は先に進むに当たって
切り捨てなければいけない事もある。
切り捨てた部分はその分の哀しみや憤慨のエネルギーを何物にか替えて踏み出すのだが、
奥底に刺さった杭やささくれの傷痕を
鉛で固め、深く埋めなければ整理できない。
傷が膿まぬ様、傷痕として残すには
よほどの前傾姿勢で相対ししなければならないであろう…

腐れた中心部はもはや処置できない時間が経ってしまった。
鉛で固めて沈めても、耐えきれぬ人が多い
ならば、進むしかない。