穴子割き 俎板
穴子や鰻、鱧を割く時に
俎板の上へ固定するため、
<目打ち>
という千枚通しの様なものを使う
名の通り、目に刺し
つまり、頭を串刺しにして俎板に止めるのだが
打ち込む時に、出刃の腹を使い
カンカン打ち付ける
そうすると、庖丁に傷が付き
その傷痕が嫌いで
ボクはこんな俎板を使う
ホームセンターで買ってきた板に
裏から細い釘を打ちつけ
その釘の先が出た所に、穴子の目を刺す
逆転の発想
とでも云うのだろうか?
コレのおかげで、庖丁は傷つかないし
仕事も俄然早くなる
流れはこうだ
①穴子の頭に、斜に庖丁を入れ、〆る
②頭を出ている釘に刺し、庖丁の峰で俎板まで押しつける
③胸鰭下から庖丁を入れ割く
④内臓を取り除き、終わり箇所から骨に沿って縦に切っ先を入れる
⑤中骨をすくように切り離す
⑥尾鰭の手前で庖丁を止め、背鰭も切り離す
⑦頭を切り離す
⑧腹に縦三本の庖丁目を入れ、扱く
うむむ・・・
字で書くと
理科の実験、フナの解剖の様だ
でわ、
擬音で表わしてみよう
トン、
ずぶっ、グッ
サシュ、しゃしゃしゃしゃぁぁぁぁぁぁ。
ぐにぃ、ぷつっ、ちちちちちちちちぃぃぃぃ
とすぅ、しゅしゅぅぅぅっしゅぅぅぅぅぅぅぅ
ち、ちゅしゅぅぅぅぅぅっぅぅ
ざしゅ
しゅっ、しゅぅしゅうぅ、しゃっしゃ
うーむ、
ナニがナンだか、わからん
ま、
コノ工程を約10秒チョイで終わらす
10kg あった、<めそっこ>も
あっ×50、と言う間に終わる
やはり穴子はコレにカギル
ちぃこいのを天婦羅にしてみる
うぅ、
半分に縮んでしまった
縮んでしまったのを喰ってみる
塩は、柚子胡麻にフルールドセルで試す
お、
おいしい...
茶碗に、ご飯をよそう。
冷蔵庫から、本鮪のかまトロの半端を出してみる
山葵と醤油をつけてみる
もっかい冷蔵庫から、糠漬けの胡瓜と大根をだしてみる
昼の会席料理で出したしんじょに、
舞茸を混ぜたガンの吸い物を温めなおしてみる
マイ箸を置いてみる
お腹が、ぐぅ
と鳴ったので、食べてみる
揚げたての天婦羅は美味い
茶碗に<おかわり>をよそう
・・・・・・・・・・・・・
いったいボクはナニをしているのだろう?