秋刀魚の握り
秋刀魚が旨い
今日は握ってみようと思ったのは
単純に鮨が好きだから...
炙りの握りは
肝醤油をかけて
ボクの友人は鮨屋に就職した動機を
まいんち鮨が喰えそうだから
と、云っていたが
年に2-3度しか、まかないに出なかったそうだ
とても悲しい話である
ボクが鮨を握る様になったのは
ハナタレの時分に勤めていたおおだなで
江戸前と大阪鮨、両方出していたから...
双方の職人が一人づついて
忙しい時、率先して手伝っていた
お陰で、ひと通り
握ったり押したり出来るように...
鮨を鱈腹食べられることの幸せは
スバラシイことで
嗚呼、板前で良かった
と思える瞬間のひとつである
ガキンチョの頃
親父の友人が営む鮨屋に連れて行ってもらった事がある
カウンターに座り
大将に好きなネタを頼み
瞬間的に握って出してくれる
旨さの個体を、一口で口の中に放り込むと
ガキンチョの脳髄をシビレさせてくれたのを思い出す
おにぎり、然り
鮨、然り
何故こうも
人の手が美味しく仕上げるのだろう