鴨のロース煮




柔らかく

火が通り過ぎぬよう

鴨の旨味を最大限に出すべく

火を入れる


ソレは

皮面に付ける焼き目への強火であったり

煮汁を掛け回しながら煮る中火の工程であったり

じんわり染み込ませる余熱であったりする



どれも、メリハリが大切だ

どれも、次への工程へ移行するタイミングが重要だ



そんなコトばかり知っていて
実行もできる自分ではあるが

いったい、其れが人生の
ぜんたい、何処に活かされているのか

成長の欠片も見て取れぬ

修行とは
遠き場所に至る工程と云ふモノなりけり