白魚




松島の、春の風物詩

<白魚>


脳天に、スペードマークがついている

良く見ると、クローバーの様でもある

さらに良く見ると、兜蟹の胴体に蟻の頭が付いているようでもあり

さらに、想像を膨らますとエイリアンの様でもある


しかし、ココはヒトツ
白のスペードエースとしておこう


アタマは扁平なのに、
胴は縦長になっている
変わった魚だ

なのに、

<白魚の様な指>

などとモテハヤサレルのにも引用される

まぁ、
ボクの場合は

<ゴンボ手>

である。


何故か、<牛蒡の様な指>
ではなく<ゴンボ手>
である。

おかしなハナシだ...

いっそのこと、根曲がり筍ではなく、
ゴンボでも握っていればよかった...




白魚はこの時期になると
漁師が一斉に目の細かい網を携え
鰐ヶ淵水道や石浜水道に小舟を走らせる

松島の、島と島の間の水道に
白魚が寄って来る為、我先にと小舟を走らす


白魚とワカメ茎の スダチぽん酢がけ

そうして獲った白魚を
数匹まとめて、口に抛り込んだ時の

甘味と、僅かな苦味が生み出す旨味。
捉えどころなく、微かにアタル中骨の食感

ゴンボの笹ガキと根三つ葉で焚いた小鍋では
さらにソレが増すかのような感覚が楽しめる