がんに取る




アガツマに料理を仕込み始める

今日は<がん>

練り物等を、手の中で丸く形成し茹でたり揚げたりする技法だ

牛の乳搾りの要領で、それを逆から行う

小指から搾り込み、人差し指と親指で丸く形成しつつ
表面を滑らかに丸に取る


この日の賄いは、鶏団子の鍋
若手は賄いから料理を覚えてゆくのだ

出来上がった料理は、
先輩や料理長の口に入り、その評価を受ける
そして、練習を重ね
了承を得た時にお客様へとデビューするのだ

彼の料理がデビューする日はいつになろうか?


ん?
アガツマ...
オマヱ、ナンかに似てるな〜
こないだの鍋の時は、アガツマ2:50と呼ばれ


今回は、メゴチに似て...るな...





さて、
これも がんに取る料理



美味しい豆腐
生身
当り胡麻
卵白
上新粉
牛蒡笹がき
人参
隠元

大きめの<がん>に取り、中央をへこましてきれいな油で揚げると
なめらかな食感と、ふんわりした噛み応え

熱々のところを
純米 竹泉の熱燗でやるも良し、

独楽蔵のひやでやるも良し

米焼酎 園の露のお湯割りでもイケる

日を追って増してきた肌寒い夜を、
こんな酒肴の趣向で楽しんでは如何なもので?