鮨屋
東京まで足を運んだ...
誘ってもらわなければ、仙台から足を出す事のないボクであるからにして
友人には感謝しているのだ...
この仕事に就いた年、
18の若造は、おやっさんに連れられ
鮨屋に入った。
その時の鮨屋の親方が妙に高飛車でいて
若造をコケにしながら鮨を握り
若造は未熟ながらも
こんな商売は有り得ん!
と、腹を立てながら たいして旨くもない鮨を食ったのを覚えている
それからというもの、
鮨屋には一度も足を運ばなかったのだ
そこから鮨職人を違う目で見るようになり、
その偏見は今でも拭い去れずにいる...
だから今まで、鮨を食いたくなると
自分で握っていたのだが...
やはり
鮨屋のカウンターにてアテを摘まみながら美味い酒を飲み
域に達した握り鮨を頬張ると、
良い職人に握ってもらう幸せってのを感じつつ...
ボクの偏見も解けてゆくのであった。