日戻り鰹

鰹の良し悪しを見分けるには、かなりの目利きが必要だ。
一目瞭然のものは省いて、Aクラスの中での目利きである

鮮度が良いのは当たり前の事として
色艶・脂の乗りを見分けなければならない。
その日入港した船団は、たいがいが同じ漁場での水揚げだが、
一艘の船の中でも、鰹の群れの違いで
まるで別物になる時が多い。

漁に出ている期間も大いに左右する。
ベストなのは 日戻り である。
出航したその日に満杯にするほどの漁をし、その日のうちに寄港する船の鰹は鮮度が良い。
これで味が良ければ最高である。

最高の鰹といえば
以前、トローリングで釣ったのを
その場で〆て血抜きし氷水に入れ、その夜喰ったのは最高だった。
脂は筋肉の50%以上占め、新鮮な色のピンクだった。

漁師が鰹を喰らう時は、厚く切る。
一口に入るか?と、いうくらいのブツ切りである。
旨い鰹はこーして喰らうんだ
そう言って半身をペロッと食べてしまう。

今日良い日戻り鰹が入荷したので、漁師に習い食べたら
旨かった。