ムール貝
近海で採れるムール貝、漁師の呼びは シュウリ貝。カラス貝とも呼ばれている。
岸近くに自生しているのはみな小ぶりであるが、
沖のホヤや牡蠣の養殖棚に自生するのは粒が大きい。
今から秋にかけて身入りが良くなる
漁師にとっては牡蠣等の栄養分を横取りされてしまうので
歓迎はしていないが、ムールと名が付けば売れる。
そこそこ金を取れる副産物である。
牡蠣の様にダマにして養殖棚に吊り下げるものは
ムール貝が付くと殻が塞がり、牡蠣が呼吸できなくなってしまうので
マメな漁師は海の上で、ドラム缶に湯を沸かし
ダマごとドップリ風呂に入れる
そうする事によって殻の薄いムール貝は火が通り後に外れる。
牡蠣は殻が厚く何秒かの熱湯風呂は、江戸っ子の様に我慢するのである。
しかし、大きいムール貝はヒジョウに美味。
かばねやみの漁師が持ってくるムール貝は良質。
今はホヤに付いてくるムール貝だが、コレも旨い。
ニンニクを利かせたオリーブオイルで炒め、ワイン蒸しに…
トマトソースのパスタに…
バジルペーストとマヨネーズで和えて、ムール貝のジェノベーゼ冷製…
こりは、ワインですな...
んーっ...うちは和食屋なんだけど
最近は、生ハムやらなんやらで、何屋だか...