カレイ
宮城県人はカレイ釣りが好きで
食べるのも好きである。
テノヒラカレイを束釣りしては唐揚げにしたり、一夜干しにしたり
大きいのを釣ると刺身にする。
中でも 子持ちなめた鰈(ばば鰈)の煮付けは年越しになくてはならない
一説にカレイ類の中で泳能力が高く、泳距離があるのは
水鰈、石鰈の順らしい。
石鰈は大きいものだと70cmを超え、
身の厚さも群を抜いている。
身の締まりも当然よく。
これから卵を抱き始める時期は
嫌う人の多い、アノ臭みもすっかりなくなる。
試しに、マコ鰈と石鰈の同寸のを釣り上げた時
両方刺身にして食べ比べたところ、
歯応え、甘味、旨味とも、石鰈が勝っていた。
今日の仕入れはソノ 石鰈 である。
45cmほどの魚体で
体高がすばらしい。
もちろん漁師さんからの直仕入れで、活け締めである。
魚屋から女房が買ってきた、平目等の白身の刺身は見向きもしない。
私が鰈釣りから帰ってくると
真っ先にクーラーボックスを開け
一番デカイのに唾をつける。
好みは薄造りで、鉄刺のように数枚一気に喰らう
縁側は父のものだ!釣り人のものだ!
と、言って聞かせても、聞くモンではない。
将来、ダンナになるヤツは喰いモンで散財しそうだ。
せめて、釣り好きの、料理好きであれば良いのだが...