二子芋

岩手県北上市二子町で栽培される 二子芋 は里芋の王様であるかと思われる
粘り・色・大きさ・味 どれをとってもすばらしい。
きぬかつぎ には、石川小芋がよろしいが
焚くなら二子芋である。
良い素材には、シンプルな料理方法がイイ

きぬかつぎは、芋の地を切り、座りをよくして胴に切れ目をぐるっと入れ
塩を振り蒸すだけである。
竹串がスッと通ったらできあがり
皮を摘まんでツルッと剥いて口に放り込み
ハホハフ…おもわず笑みがこぼれる。

おばんざい料理で出しているのは そぼろあんかけ だ
米のとぎ汁で下湯でした上品な白さを持つ里芋は
鰹出汁を効かせた薄い 野菜八方出汁 でコトコト焚かれ
汁と別けて別々に冷まされる。
も一度一緒にサッと焚かれ、鰹の風味を芯までしみ込ませる

合挽き肉を少し濃い目の地で焚き、舞茸を入れ、あん をかける。


芋・栗・南京 女性の好物3種
芋の中でも、里芋は男性からも好まれる。

私も里芋には目がない
不味い里芋は、皮を厚く剥く
ソレが常識とされている料理方法だが
コノ里芋は、皮と肉質の境い目が粘りも強く、旨味成分も強い。
二子に関わらず、地物の掘りたての芋も旨い。
やはり土質が、黒土に粘土質が多少混ざった土が良いのだろう

天然の山芋【じねんじょ】も黒土の粘りのある所に育ったのは
アクが少なく、粘り・味も良く、綺麗な白をしている。
収穫時期はまだ先だが...