キンピラ
店のカウンターに置かれる大皿盛りの
定番メニューとして開店当初から陣取っていて
不動の人気を保っている
紐解いてみると、キンピラとは骨が強く荒々しい例えであるという
浄瑠璃の主人公の名の由来だそうな
ゆえに、火を通してもシャキッとした歯応えがないと
キンピラとは言い難い
牛蒡に比べると蓮根は僅かに火が通りやすく、通り過ぎるとシャキシャキ感が失せてしまう
これは瞬間芸といっても過言ではないほどの
火力と手早さが必要だ
切り方も双方異なる
熱の入り具合を計算し、切り出すが、鍋次第で出来上がりも違ってくる
庶民的なオカズだが、美味いモンを拵えるにはそれなりの技術が必要となってくる
キンピラは簡単だけど難しい
嫁さんを選ぶ基準の一つとしてランクされてもおかしくはない
今は旦那連中も台所仕事をするから、逆もあるなぁ