至福の味 ジェノベーゼ
私のまかないだ
モンゴル岩塩を入れた湯でパスタを茹でる
段差を付けて切ったジャガイモを
パスタの茹で上がり時間2分前に投入
時間差で自家製のパンチェッタ(豚ばら肉の塩漬け)をバージンオリーブオイルで炒めはじめる
脂身が透明になった頃 玉葱みじんとニンニクを炒め
白ワインでフランベし 茹で汁を加え
オリーブオイルと乳化させてゆく
麺が茹で上がったころ バジルペースト を加え、パスタと和えるが
あまり火は通さず絡める
ほんのりと温まる程度にする
バジルは生の方が旨い
仕上げに 丸森のゴーダチーズをすりおろして完成だ
私のジェノベーゼ
コレを喰うために畑を耕した
コレを喰うために育てた
以前 TVでイタリアのレストラント紹介の番組があった
シェフはお国自慢のジェノベーゼを作り
ホレ 喰ってみろ
と、自信満々で、美味いであろうと想像できる顔で語っていた
料理人がこーゆー顔をする時は
絶対の自信がある時だ
それからいろいろなパスタ屋に入ってジェノベーゼを注文するが
ふーん としか感想がなく
フォークは進まなかった
しかし、TVの中のシェフは仕事ができる顔だったので
その顔を信頼し、自分で作ってみた
スーパーで売っている水耕栽培のものだったがそれなりに旨い
ならば、と自家栽培になったのである
育てたバジルはアクが強めで
少々、苦辛い が、コクがある
初めての収穫で作ったジェノベーゼは美味かった
アレコレ独学で試してこの形になった
パスタ屋で働く知人に作り方を聞いたところ
7割以上はホウレン草のペーストだという
なるほど、私の舌もアテにならない
修行が足らない...