公魚

氷の釣りの代名詞 わかさぎ
寒波が到来し湖やダムに厚い氷が張る時
ワカサギ釣りはピークを迎える
温暖化で宮城は氷が張らなくなった

ガキの頃は氷の上に車を乗り上げても何ともなかったが
今では薄氷が膜をつくるだけ
場所によっては15cmほどのが張るが
その上に乗ると いやな音が走る

それでも氷上釣りファンは穴を開けて釣りを楽しんでいるが
基本的には氷上釣りは禁止になってしまった

一面に雪を被った氷の上は あまりにも静かだ
その静寂の中で釣り糸を垂れる
あの小さな魚体の生命反応を感じる為
神経を集中させると、わずかな感触
釣りというには あまりにも繊細で微弱
雪の落ちる音が聞こえる中、小さな生命反応は絶えず竿先に現われる

海で生息するワカサギを チカ と呼び区別しているが
食して美味いのは湖産だ
しかし、鮎と同じく、水質や餌によってまるっきり味が違う

今回仕入れたのは 青森産の湖産ワカサギ
湖の名前までは把握できなかったが
ワカサギに混じって 淡水カジカの幼魚 ランドロックの鰻の幼魚 がいた
何故ランドロックと判別できるかというと
この時期シーランの鰻稚魚はマラッカ海峡から帰って来ていないからだ

唐揚げで味見をしたところ
ほんのり内臓の苦味があり 鮮度の良い小さな魚体からは甘味を感じる

天ぷら
南蛮漬け

天ぷらはそのまま美味い ミネラル分の多い濁った色の岩塩が合う
南蛮漬けは 唐揚げにしてから玉葱・人参と甘酢に漬け込む

どの酒にも合いそうだが
新しくメニューに載せた ハイボール に良く合うと思う
muuu...今晩試してみよう
漬け込んでから2日が経った
食べ時だ