魂の道具・メンテナンス編

以前UPした厚焼き玉子の玉鍋(ぎょくなべ)
かなりひしゃげてきたので整形することにした。鍋は今まで使いこなしてきて内側はイイ感じに銅に油が染み渡っているので、傷つけぬ様木片をあてがい、微妙な力加減で叩けるよう木槌で整形する。

それでも油の膜が所々剥がれるので
植物油を使い、焼きを入れなじませる。
この時大きな賽の目に切った大根を入れるのだが、
水分が蒸発する時の油の泡立ちを利用し、
油の届かない縁の方まで行き届かせる。
これで四角四面のメンテ完了だ。
これを怠ると玉子の地が張りつき、どうにも焼けない。
厄介なメンテではないのだが、毎日の手入れは欠かせない。

焼きの時間が少ないと馴染まないので、1時間ほどたっぷりかける。
さて焼いてみよう。

やっぱメンテの後の厚焼きは最高だ!
出汁をよけいに入れるとよりフワッと仕上がるのだが、
水分が多いとどうしても張り付きやすいし、焦げ付きやすい。
自然坊の厚焼きは出汁たっぷりなのでこのメンテは毎日続く…