朝カフェ
愛車ジムニーの中での 小岩井コーヒー牛乳500mlパック である
似合わんのは知っているが、運転中なので
瓶のコーヒー牛乳を 腰に手を当て、グビッとやりたいところを抑え
ストローさして ちうちう している
これで、ボクの朝一番の脳は 32% 覚醒する
二度目のコーヒータイムは
市場のマグロ屋の、ちゃちい椅子に座り
世間話をしながら啜る
淹れたての珈琲...
七輪にかけて、湯気を出している
年季の入った、デカイやかんからドリップした珈琲
ここでボクは完全なる覚醒を覚える
ところ狭しと並べ立ててある魚介類を
眺め
凝視し
頭の中の【料理】と云う 引き出しをまさぐり始める
魚介の 種別ごとバージョン の引き出しを開ける
用途によって
料理仕様の、焼・焚・揚・蒸・鍋、等のバージョンにも 引き出しは切り替えられる
つまり、【素材ごと】・【料理方法ごと】 という方角の違いからの検索である
これに連動して、【コース料理の献立 及びバランス】やらなにやらが
あちこちから出てくる
今日の仕入れの魚が手を加えられ
器に盛られるのをイメージしながら
他の料理とのバランスを考慮し 買い付ける
この一連の脳の動きは
寝ぼけた頭では出来ない
覚醒せねばいけないのである
帰り道
ミスタードーナッツやマクドナルドで
朝カフェをしている人々を横目にする
皆 覚醒をもたらす為に珈琲を啜っているのであろう
しかしなんだ、ボクもゆっくりした朝カフェを
今は見かけなくなった
【喫茶店のモーニング】
でもオーダーし
早番店員の綺麗なオネイサンと
新しく購入予定の単車のカタログを眺め
行けもしなさそうなドライブの話などを...
ねぇ、キミはドコ行きたい?
そぉねぇ〜、もしかして一泊?
とゆーよーな会話を楽しみながら
ゆるりと覚醒を促したいものである