鶏レバーのパテ

鶏レバーのパテ・クロスティーニ

ワイン好きの釣り仲間と 山にゆき
あえて釣りをせず
眺めの良い河原で、テーブルとイスを広げ、ブランチを楽しんだものだ

各自 秘蔵のワインを持ち寄り、高級なワイングラスでワインを楽しんだ
ま、
高級と言ってもたかが知れているが
河原の石の上に落として、壊すのはもったいない程度のグラスだし
ま、
秘蔵のワインといってもたかが知れているが
安くて旨い 掘り出し物 程度のワインだ

コンパクトバーナーに火を入れ
トーストした厚切りのバゲットに
大きなアルマイトの弁当箱に、めいいっぱい詰めたパテをたっぷり塗る

パテは、鶏レバーの血を丁寧に抜き
ニンニク・玉葱のみじん切りと ローリエをオリーブオイルで炒め
香りが充分出たところにレバーを入れて炒める
火加減が難しい
火がレバーの芯まで入ったかどうかというところで火を止める

冷ましてから、フードプロセッサーでペースト状の滑らかなパテにすれば出来上がりである
味付けはシンプルに塩と胡椒だけ...



ワインのアテはこれだけでよかったが
ゴーダチーズの24ヵ月モノも、よくあった

バゲットを山ナイフで削ぎ切り
ナイフをバゲットの端に刺し、バーナーで炙る
カリカリにトーストされたところに
ニンニク片をこすり付ける

弁当箱にめいいっぱい入っているパテを
バターナイフで大量に救い 塗りつける
こんもりと塗りつける
パテ とはよくいったものである

半分ほども噛り付く

バゲットの香ばしさ
擦り込んだニンニクの食欲を誘う、鼻に抜けてゆく鮮烈さ
鶏のレバー独特の、粘りと とろみの中の、
濃厚な舌に吸い付くような味
塩・挽きたての胡椒・エキストラバージンオリーブオイルの簡潔な
いさぎよく心地良い味付け

ワインが進まぬはずもない

不思議なことに、ワインとコレだけでいつまでも飲めていられる
飽きが来ないのだ...

しかし、食いしん坊は他のアテも、あれば喰う
生ハムのパテ・クロスティーニ
それに生ハムを被せる
薄く削ったゴーダも一片乗せて
ルッコラやバジルと共に口に運ぶ

そんな単純で何気ない休日のブランチ
なにゆえ 男どもだけなのか?


さて、このパテ
クリスマスにでも喰ってやろう
ちょっと多めに作ったので、店でも出そうか...