鰹
鰹のお造りと叩き
ボクの大好きな魚の上位にランク付けされる鰹は
アタリハズレ がある
身が白っぽく、ガリガリと硬いのはイケナイ
赤が鮮やかで、皮面に脂のサシが入っているのが美味い
しかし、一本釣り漁では身に血が回っている(内出血)のも多く
巻網漁のは下になってしまった個体は身が潰されていて柔らかくなりすぎている
いままで食べた中で、一番の鰹は自分が釣り上げたものだった
仲の良い漁師と、金華山沖でトローリングをし
7本釣り上げた
釣り上げてすぐ血抜きをし、
海水の氷水で〆た鰹は最大で7kg の魚体だった
捌いてお造りにすると
身は締まり、薄造りにできるほどプリッとしている
サシは背でも半分ほどまで差し込んでいる
骨の近くが濃い赤で、皮面に近づくほど健康色のピンクになってくる
口に入れると
プリッとしていてしっかりしている身のはずなのに
あっという間にとけてなくなってしまう
最上級のマグロのトロの味に近く
上品な脂の質が甘みを出している
ボクはあまりの美味しさに二日間かけ
1人で7kg の魚体を平らげてしまった
その日獲った鰹をその日のうちに漁港水揚げするのを
(普通は船一杯になるまで数日帰港しない)
日戻り鰹
と呼び、戻り鰹の時期は最高の魚になり
とても美味しいのだが
この鰹はさらに数倍美味かった
秋が訪れたら是非釣りたい魚である