平目煎餅
白身魚を賽の目切りにし
片栗粉を塗しながら平たく伸してゆく
きれいな油で水分がなくなるまで揚げると
うお煎餅が出来上がる
厨房で忙しく働く ミキ は上手に丸く伸ばし
きれいに手早くこの仕事をこなすようになった
一生懸命
この言葉がとても似合ってきている娘である
流した汗は、将来ダンナになる男の笑顔にかわるのであろう
店では白身が、生食で美味しい時をちょっとでも過ぎたら
煎餅にしてお通しにしてしまうので
この仕事が頻繁である
薄塩を振り、パリパリの食感に
平目の旨味がほのかに広がる
皮が四角く張り付いているので
何の魚か探るのも楽しみの一つかもしれない...