ジギング漁



今日も今日とて
霧が深い

濃霧だ。
モヤだ。
ガスだ...

水と空の境界線が無い

そんな中、ジギング船は港を出る

ウミネコやカモメは岸で休んでいる

ときたまにトビウオが喫水ギリギリに飛ぶ

海鵜は離陸にたっぷり時間をかけ、水面を走る

沖に出ると魚群探知機に魚の反応が出始める

水深70メートル...

反応は20-30メートル

ただひたすらジグを落としては、しゃくる
色々なアクションやスピードで
ロッドを煽り、リールの巻くスピードを変えたり

しかし悲しいかな
釣れる時といふモノは
どんなんでも魚は掛かってくる

入れ食いだ、入れ掛かりだ

フォールの途中に喰ってくる
腕なんぞ不必要かも知れぬ
ただ、あおって、巻く
その腕っ節だけで良いのやも知れぬ


でかくて脂の乗った鯖(サバ)が次々に抜き上げられてゆく

毛んも脂の乗った鰆(サワラ)を釣る

写真を撮るヒマさえない

この釣りはどちらかと云えば



である

ボクらは、喰いたいが為に釣って釣りまくる

しかし、この釣りの様な漁は
ストレス発散に素晴らしい効果をもたらすし

大きな声を張り上げながら
大笑いしながら楽しめる


ロッドを煽る腕も
大きなリールを巻く腕も
背筋を酷使した腰も
船の上で踏ん張ってる足も
パンパンである

金華鯖...
とても美味しい

金華鯖、
あぁ、金華鯖や、金華鯖。