ゆるゆる



きゃしゃな体躯の友人と
太っちょのボクを乗せた
子供用のバイクは、サスを沈ませながらも
山道をブイーンと登って行った

二人とも、それぞれ違う足の筋肉を使いつつ
休憩を取りつつ
よっこらせ、よっこらせと
80ccのヱンヂンと共に高度を稼いでいった



透明度の高い、清い水を遡る

友人がキレイなイワナを釣る

それだけで何も云う事はなく
ボクは満たされた



堰堤に当たり
山道に戻り
蚊とブヨの猛攻にあいながらも
道を歩く

他愛もない話や
釣りの話
カメラや写真、
蚊のハナシ、ブヨのハナシ
共通の友人の話...

その山道の下を流れているであろう伏流水の音を聴きながら

話は尽きぬ...


ボクは
この友人の

のほほんとしたココロの中に光る
繊細な表現方法を持ち得る目が好きだ