キャッチ&イート
入梅する前に一度だけ行っておこうと思った
それと、お客さんに『どぉーしても喰ってみたい』との要望もあったから...
釣れたらねー
とは云ったものの、釣れないとこの先多分喰えないんだろうから
少しだけ気合を入れる
嗜んでいる趣味のなかで、自分が躊躇している事を頼まれて
ちょっと嫌な気分だが...
以前餌釣りをしていた時は
店で出していたから...
毎回持って帰ってきているうちに、釣りが面白くなくなってしまったのだ
面白くなくなった というより、トキメキ がなくなったという方が当てはまる
数を沢山釣ろうが、大きいのを釣ろうが、楽しくはあるけれど
トキメキを失ってしまった
その時からルアーに転向し、魚を持ち帰ることはしなくなった
たまに、喰いたくなる時があると、河原で焼いて喰った
ボクが渓魚をリリースする理由は トキメキの維持 なのである
種の保護やらは二の次なのである
営利目的は嫌なのである
周りからは良く云われはしないだろうけど...
久々の持ち帰りだ
今回は 生食 できる個体を釣る
イワナとヤマメはこの時期太っていて、脂も乗っているから美味い
よく、川魚は臭くて苦手 と言う人がいるが、どんなんのを喰ったのか?
私の釣るイワナやヤマメは臭みなどカケラも無い
生食は寄生虫の心配がある
淡水の寄生虫で、人間に害のあるもの
詳しく書くととても長くなるので、端折って云うと
寄生虫の中間宿主が、沢蟹であり、それを餌にした魚は最終宿主で
それを生で人間が食すと、最終宿主になれない人間は身体に異変が生じる
では、中間宿主がいないエリアに生息する魚は安全か?
というと、100%安全ではないが...
川には支流や、沢や、枝沢がある
安全性を高めるために
ある魚止めから上流部に、中間宿主が居ないのを確かめなくてはならない
その中で、沢全てのポイントの石をひっくり返して確認しなければならない
範囲を狭くして、毎日の様に釣りに行き、ついでに石をひっくり返していた
源頭まで、全て回るのに10年以上かかった
その間、試しにそのエリア内のを生食し続けた結果、大丈夫だったのである
しかし、これから先、店で渓流魚を出すことはないだろう
山でしか喰わない事にした
個体が大きくなると、餌の種類にもよるが
オレンジ色の身質になり、脂も乗ってくる
特に 砲弾ヤマメ は美味い
ここまで上品で、しかも感動を覚える食材は滅多にない
事実、美味いのだ