然別湖の宝石
と蝦夷で呼ばれる、北海道にしか棲まないその魚を 釣りに来た
なんでも、あまり大きく育たない魚種で
尺上には なかなかならないそうだ。
北海道の真ん中あたりに位置する 然別湖
そこには尺を越すミヤベイワナが生息するという
他の水域との混合と乱獲を避ける為に、湖の管理をしっかりし
尚且つ全面禁漁している
ただ、6月中旬からの50日間
生態調査を兼ねて、解禁している
1日最大40名
ミヤベイワナ全てリリース
バーブレスシングルフックのみ使用可
と、徹底している保護区だ。
いったいどれほどの魚なのか?調べてみると
宝石 と呼び、しかも、3種の色合いの個体差があり
それぞれ飛び抜けて美しいと云う
グリーン 茶 ブルー 言葉ではそうなるが
色々な彩りが重なり、混じり合い
いや、独特の鮮明であり、繊細な光の色を放ち誇っている。
然別湖は大きな湖であるが、禁漁区が半分以上の面積
ボートでの釣りが主体で、岸からのキャストは極限られている
ボートでは トローリングが主なミヤベイワナの釣りになるらしい…
なんでも、水温12℃を好み 今は深い所に集まっているとのこと
ボートでのトローリングがよろしい
とガイドさんはいわれる
カミさんにロッドを持たせ
ヒーコラ ヒーコラひたすら漕ぐ...
でんでんかからない
すぐ飽きる
求めている釣りとは かけ離れている
しかし、釣りたい。
釣れた ではなく
釣った である
岬の突端にボートを泊める
急なカケアガリに踏ん張って フルキャスト
数度のキャストで、緑色の影がチェイスしてきた
なんと綺麗な魚だろう...
一発目はスプーンにきた
深いところを探るにはしかたがない
しかし、これも求める釣りではない
よし、今日はこれしかない
チョイスしたルアーはもちろんRT
この日の為に、上原さんがくれた オショロコマミノー
チェイスを見たい
バイトの瞬間を見たい
そして、RTミノーにヒット
37cm 位のサクラマス
ガンガン走る走る
岬でのおかっぱりはダメだよー
と言われたので、またボートの釣りだ
ひたすら 広大な湖面に向かってキャストを繰り返す
あまりにも範囲の広いポイント設定だが
しかたなくキャストを繰り返し続ける
ドンッと下から突き上げてきたアタリはヒキが弱い
水面近くで暴れる
バーブレスのハラハラを楽しむ余裕などなかったが
それでも、しかし、いつもより優しく水中で手に取る
今度の魚体色は薄茶色だ
朱斑点が美しい
満足するほど釣った
が、三色あると言われると、揃えてみたくなる
また、ひたすらキャストを繰り返す
ヒーコラヒーコラ漕いで止めて釣って、また漕ぐ
透明でいて、緑の湖面を割ってきたのは ブルーだった
偏光グラスを外し
じっくりと見入る
う、美しい
なんという美しさだ
これで今回の旅は完結した
いや、まだだった
カ、カミさんとの旅行だった...
この旅を企画してくれた 桶屋 岩溯に感謝だ
最終日
彼の案内で観光地を堪能した
沢山写真を撮ったのだが
この板には数枚だけ載せよう
思えば、新婚旅行から先
一泊以上の旅行などなかった
僕ら夫婦にとっては、夢のような旅でした
乗り継ぎから、宿の手配、釣りの要請
何から何まで世話になった
ありがとう 桶チャン!
いい弟子を持ったもんだ
あえて、釣り友達とは言わずに
一番弟子
と呼ばせてくれ
「すみれ」の味噌ラーメンは美味かった
また喰いに行くよ