谿谷で眠ること Ⅱ
大汗をかいたので、素っ裸になって沢に入る
テントの横に流れる沢には、ちょっとした深みがあった
大岩が段になっていて、温泉の中の腰掛段のような感じだ
うひゃ〜 つ、冷てぇ〜
おひょ〜
うひょ〜
などと、奇声を発しつつ 水風呂に浸かる
空は、曇ったり晴れたりして、木陰をつくったりつくらなかったり...
時折日差しが強くなるので、沢に架かる丸太橋の下に自然と集まる
沢にはビールが
『ほら、もう飲みごろの温度になってるよ!』
と浮きながら誘っている
ビールで喉を潤して、ひと心地つくと 昼飯だ
細めの讃岐うどんを茹でる
釜揚げに卵を混ぜ、醤油を垂らし かっこむ
沢水で冷やしたうどんは、揚げたての かき揚げを乗せ
冷やし天ぷらうどんになった
昨夜から、皆 寝ずに行動していたから
腹がくちくなると睡魔が襲ってくる
穏やかな日差しと、峪筋を通る心地良い風に うつらうつら...
暑くなると足を沢の冷水へ滑らす
深いのか浅いのかわからぬ眠りにつく
ただただ、心地良い眠りには違いない
ぶーすか(フライマン) は1時間ほど、足を沢につけていたので
目覚めてからしばらく、足首が動かなかった
おそらくは 脂肪がラードのように、固まってしまったのだろうと推測される
水風呂のヱはあまりにもアレなので掲載できないことを、ここにお詫びいたします
夕方、目が覚めると宴会が始まる
ラムの炭火焼から始まり
気仙沼ホルモン(ホルモン大王こと、サトケンの御提供)焼き
イワナとヤマメの刺身・焚火焼き
岩魚飯
あぁ、大満足...
体高もあったが、厚みもあるオレンジの筋肉は
どこまでも上品な脂を持ってして
類をみないコクがあり、美味い。
とてつもなく美味い
この、幸せを胸に抱きつつ酔い潰れて眠りにつく
もちろん、夢に出てくるのは ...
あぁ、山ノ神よ
罰当たりな4人組に
バチを与えぬ 心の広さに感謝いたします。
来年も何卒ひとつ...