釣行日誌
この日誌には10年間の釣行の全てが刻み込まれている。
普通の日記帳に次々書き足されていった。
水温・水量・透明度・長寸・匹数・感想・次への攻略法
日記なんぞ今まで3日ともたなかったが
こと、釣りとなると別だった。
今ではブログやらホームページやらで、日記をつけられ、写真も載せられる。
フィルムからデジタルへ…気軽・お手軽に。進化したものだ
でも、手書きのものは良い懐かしさと、笑いや苦労が綺麗に暖かくリアルに蘇ってくる。
遠くへ行った友や師匠と
焚火を囲み、岩魚の骨酒でも廻し飲みながら
…無性に会いたくなる。
この河川地図も懐かしい
1つの河川の渓流区域をくまなく探り、大きさ・時期によって区分けして
どの時期にどの区域でどのくらいのサイズが出るのか統計を取ったりした。
自分の性格からは信じられないマメさだ。
我ながら呆れる。
最近は釣りといえば取材のみ
ディレクターの言われるがままに釣りをするのが仕事だけれども
いつでも釣れる訳ではない。
力の無さに悔しい思いをするわけだが、
昔のアグレッシブな勢いがないと魚達に近づけない。
久しぶりに開いた釣行日誌を見て、以前の感覚を取り戻そう。
…なければいけないのだ。