サワラを喰わせろ!


美味しいサバを喰いたくて ジギングに行く
(最近、こんなフレーズばっかだなや...)
午後1時を回るまで、ボクはノーバイトの ぼうず だった
できる事といったら
寝転がって、空を撮るばかりである

全体的に釣果はかなり悪かった
最後の方になると船は回転しはじめる
あまりにも船の立て方が悪い船頭に
気合いを入れる

すると帰港時間なのに、船は走り回り
なんとか魚群を見つけようと必死になる

最後の最後にパタパタと釣れ始め
ボクのロッドにサワラがきた

いままでの船頭に対する不機嫌さは飛び散ってしまい
ギュウゥゥゥゥィッというドラグの音が
ボクを満面の笑みにし、ウヒョー
などと口走らせる


脳天を一刀両断させられ死んださわらは
ガイコツみたいな顔をしている


そんな顔をしているが、とても美味しい魚である

今回は【焼き霜造り】


釣りたてで、まだ旨味が出し切れていないが
しっとりとした身質で、甘味が強い
まだ「コリッ」とした食感が残っているが
口の中でじわじわ溶けてゆく

皮を焼き、鰹の叩きの様にし、
焼き霜造り
とする。

皮の旨さを味わうための手法だが
湯引きよりもこの身質には焼いた方が合っていた

腹にはカタクチイワシがたくさん入っていた
魚体も太く、故に脂ものっている

つい最近までこちらではあまり釣れない魚だったが
ここ2‐3年でかなり見かけるようになってきた