鶏手羽の甘辛揚げ考



名古屋風であるらしい...
コレは手羽元であるが
名古屋風は手羽先であるらしい

ガッツリ喰うなら手羽元、
旨いのは手羽先。
かしわは骨付きの有無で旨さも違ってくるし
指を美味しいタレで 汚すかどうかも旨さに係わってくるような気がする


下っ端の頃の ずっと昔から、まかないに作ってた

なにしろ、ご飯がススム


太っちょご推薦の、食欲増進賄いである

手羽は

<手羽先>手羽の先が尖ってる部分と、手羽中が繋がっている部位
<手羽中>手羽先の先を切り落とした部位
<手羽元>手羽の付け根の肉

と分かれているが
鶏の羽部分だけでも 味わいが違う

手羽先の、いわゆる手羽中はゼラチンと皮の旨味が唐揚げや煮込みに合うし
手羽元はコクがある

問題は骨付きを食べるとき...
それだけを単体で食べる分には問題ないが
ご飯と交互に
あるいは他のおかずや汁物と交互に
その度に手を拭かねばならん

かぶりついて、そのすぐ後にご飯を掻っ込みたい場合
箸がベトついてしまい、ドコかサエない

かといって、おにぎりか?
と云うと、やはり茶碗の中の炊きたて白米には敵わない

片手では上手く2本の骨の間を 歯でしごけぬし
もう片方の手に箸を持つと茶碗に口を近づけねばならんようになって
行儀の悪さに滑車を掛ける


さて、
この矛盾の様な、どうでもイイこだわりに答えを出すべく考える

先ず、手羽先の先を外して手羽中を調理する
手羽中を縦半分に庖丁し、骨を1本づつに切り分け、食べ易くする
ボリューム感はこの際ナニだ
背に腹は代えられぬのだ。

これで片手でも、誰もが上手に食べる事ができる

次いで出てくる難題は、ご飯である
両手を使ってしまう
もしくは、
片手の手羽を持っていた手が、持っているにせよ持っていないにせよ
宙に浮いてしまっている行儀の悪さだ

こんな時に緊急の電話が入ったら大変だ。
緊急の手術が入ったりしたらどうする?
(救命病棟24時の見すぎか?)
ま、
ボクの携帯電話は防水機能を兼ね備えているので
洗剤で洗えばイイのだが
洗剤では洗わないでくださいと、注意書きがあった気もする...


そうすると美味しく食べるにあたって必要なのは
箸ではなく、指だ

片手 手掴みで手羽をしごき喰い、
おもむろに骨を置き捨て
その甘辛のタレがついた手でご飯を摘まんで口の中に放り込む
おぉ!
完璧だ
ご飯にタレがナニして一入アレだ
美味そうではないか!

この際、他のおかずもこの手で直にいったれ!

ヱト...
汁物かー
コレは仕方がない
もう片方の手でいこう

ハッ!
いかぬ...片方の手しか使ってはならぬのだった

あぶないあぶない

ん?
コレわ もしかして、
インド人もビックリ?
ボクはインド人でないからだいじょぶか?


ココは片手で食べ慣れてるインドの方に御教授を
とも思う今日この頃である...