リクエスト
ボクが渓流で、餌釣りをしていた頃の
一番弟子が
はるか北海道から遊びに来た
名を
桶屋 岩溯(おけや がんそ)と云う
ボクが付けた釣号である
昔からの知り合いで、
今回の来仙では
鉄刺
を喰いたいと我儘を...
虎は天然のが入らない時期で
彼岸フグの名残りを使って
黒の大きなガラス器に盛り付ける
細かい作業だ
鉄刺庖丁という、薄い刃の柳を使うが
刃をフグの身に軽く押しつけ
僅かに盛り上がったところを引く
それを一枚一枚きれいに並べてゆく
細かい作業だ
最近、
PCを使う仕事をしていると
目がしょぼくなってきて
終いには頭痛が酷くなってくる
でーすけの眼鏡を借りてかけてみると
遠くのものがハッキリと見える
あぁ...
近視になってしまったか
と、しかたなくメガネ屋に足を運ぶ
人生初のメガネだ
コンタクトなぞ、恐ろしくて目に入れられないので
メガネだ
メガネ屋のおねいさんに言われるまま
視力を測る場所に移動し
言われるまま質問に答える
老眼ですね...
へ?
老眼です。
は?
聞こえませんか?
ろ・ぉ・が・ん・デス!
ゐぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ〜!!!
ろぉ...ガーン
遠視の人は老眼になると聞いてはいたが
まさかのまさか
自分が老眼になるとは...
いや、
友人達が最近、哀しい顔をしながら
この事を話していたので
ボクもココロのドコカで覚悟はしていた
あまりのショックに
しばらく立ち直れずにいたが
かけてみると、これが
ハッキリ見えるのだ
うむぅ〜
く、
くやしい...
メガネのピントは
手を伸ばした辺りに合わせて作った
しかし、
老眼の加速度は凄まじいらしく...
早速、桶屋の鉄刺を一枚引いてみる
くっそ〜
くっそ〜
PCの画面を通して
ハッキリ見えるでわないか
う〜む、
加速かぁ〜
くっそぉぉぉぉ
か、
加速か...
おぉ!
そお云えば
桶屋の話だった。
ま、
釣りを一緒にせず
語る事も無い!
いいか、
次は釣りをしに来い!
してな、
一緒にビバークと云うキャンプをしよう
店での飲食は禁止だ!
焚火の料理だけだ!
わかったな
うむ、
わかればよろしい。
北海道のアスパラ
美味しくいただき中
ありがとなー