牡蠣しゃぶ考


あぁ、
今季も牡蠣のシーズンになり申した

真牡蠣は10月から生食できるが
出始めは
ハナッタレ
といって、まだ塩辛いのである

乳白色でふっくらした身になるのはまだ先なのだが
それでもある特定の場所で育った牡蠣は
もう食べ頃になっている

漁師が

もう、牡蠣はココのしか喰えん

と、剥いては喰い 剥いては喰いしてた


さて、
この牡蠣...

火を通してもあまり縮まらぬし、
味が凝縮されて濃厚になる


生より火を通した方が好き

との声も多いのがこの食材


殻付きの牡蠣だけを仕入れるのは理由がある

殻の形状から中身の身の入りが推測できるから...

細長いものよりも、丸みと厚みのあるものを選って仕入れる
漁師はあまりイイ顔をしないが、ソコは譲れんのだ


火を通すにも、
シッカリと通すよりか、ミディアムに通した方が断然美味い
中心がほんのり温まるくらい...

じねんの牡蠣しゃぶは
殻にぷっくりとしたのが収まりきれずに盛りあがっている
それを昆布出汁が張る土鍋で湯がくのだが
それこそ好みで如何様にも...

やはりこれに合うのは

自家製の熟成スダチぽん酢

である。

相性が良い純米酒は

<龍勢(りゅうせい)>

八反錦の中取り純米原酒ひやおろし

この酒、熱燗もかなりイケる

米の旨味を6号酵母で醸し出して、牡蠣の甘味と相乗する...

これは酒も牡蠣も止まらなくなっちまう



この牡蠣しゃぶを撮った時試してみたが
ついつい手が伸び、盃のお代わりをし、
営業前なのにイケナイ事になってしまった...

普段酒を飲まぬボクには珍しい事で
このまま毎日コレを楽しみたくなってしまう
そんな相性の良さである。

冷え込みのキツクなってきた夜に
こんな酒肴はいかがなもので...?



○殻付き牡蠣のしゃぶしゃぶ 一人前6個 1,500円也

○殻付き牡蠣のお造り・酢の物 一人前3個 720円也



もう少し牡蠣が大きくなったら

<牡蠣のパンチェッタオリーブオイル焼き>

も載ります。