朝陽の中の朝ご飯 08 初冬 其の弐
茶釜から湯気が吹いてきた
<ひがしもの>鮪のカマを焼こう
皮面はぶ厚いウロコで覆われているから
そこからしっかり焼いて、火を通す
ついでに、尾肉も焼く
かなり筋っぽいのだが
じっくり焼くと、コラーゲンいっぱいの
トロトロに変化するのだ
ご飯を蒸らして
マグロのカマと尾肉を焼いているうち
ステファニーと酒屋のヨメさんは
焚火に燻され、焼き魚の香りを身に纏い
宮崎の芋焼酎<日向あくがれ>をブラック珈琲で割って飲ったり
マグロも焼けて
御飯も蒸れて
さぁ、
喰おう!
ご飯をわけて...
おりょ?
シャモジ忘れた...
急きょ、宮島作り
薪を割って
薄く割って
削って、削って
さぁ、
喰おう!
立ち込める煙の中に
食欲を抑えきれぬ香りが漂う
うひゃひゃひゃひゃー
つぅ び
こ、
ここ、
こにゃにゃちわ〜