筍の白扇揚げ





筍の白扇(はくせん)揚げ


新筍が入荷した
仙台での地物はまだ先のハナシだ...



ふうわりとした食感を生み出す為と

筍のすべすべした切り口に塗った味噌が
衣を破いて揚げ油に流れださぬ様...

この手法を採り入れて調理する

冷めてもこの食感を残しつつ
中に籠った風味を損ない難い...

が、
もちろん

熱いうちに食してほしい



じねんぼうの冷蔵庫には
幾種もの味噌が隠れている

全て調理した味噌で

ベースになる
<玉味噌>(卵黄、酒、味醂、砂糖等で延ばし練り上げた味噌)が、3種類。
八丁味噌・仙台味噌・白味噌

それに其々混ぜ込み調理した味噌が数種類づつ

今回はその中から
春らしく、
西京の白味噌を使った<木の芽味噌>
仙台味噌を使った<実山椒味噌>を使う

木の芽味噌は青寄せと、大量の木の芽(山椒の若芽)を混ぜ込んだもの

実山椒味噌は、実山椒の佃煮を混ぜ込んだもの



木の芽味噌の方は
卵白を泡立て、片栗粉を混ぜ込み、純米酒で延ばしたもの

実山椒味噌の方は
卵白の代わりに、卵黄を使用したもの
黄金揚げとも云う


二重の衣を着た筍は
濃い鰹出汁の薄味野菜八方出汁で焚かれ

其々、同じ木から採れた、
違う食材を纏い

衣替えをして表に出る。




料理とは...



とてもおもしろい。



ボクにとって
愉快であるコト、この上ない






品書きには載せないので
ボクがヒマそうな時に御注文していただければ
お作りします





甚だ恐惶